徳島大学大学院 医歯薬学研究部 眼科学分野

入局を希望される皆様へ

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入局に関するお問合せ

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お電話、FAXでのお問合せは以下までお願いいたします。
徳島大学病院 眼科事務
TEL 088-633-7163
FAX 088-631-4848

専門研修プログラムについて

 日本専門医機構における新専門医制度の専門研修基幹施設として、後期研修医(専攻医)を対象に、眼科専門医資格取得条件とされる知識、技術を習得する事を目標とした「徳島大学専門研修プログラム」を設けています。

-プログラムの概要・特徴

 眼科疾患は小児から高齢者まで幅広い年齢層が対象で、内科的治療だけでなく外科的治療も必要とし、幅広い医療技能の習得が求められています。徳島大学病院では8つの専門外来があり、最新医療含め広く深く研修することが可能で、研修に必要なすべての手術にも対応しています。5名程度の担当医グループに分かれ、外来から病棟診察まで一貫して同一症例を担当するシステムを取っており、術前術後の経過も十分研修ができるようになっています。周産期母子センターでの未熟児網膜症の診察など他科との連携のもと、あらゆる全身疾患に関わる眼症状も研修できます。各プログラムの疾患の基本について研修を行い、基本的検査、診断技術および処置を習得し、それぞれのプログラムの到達目標を目指します。

-研修施設

基幹施設徳島大学
連携施設
  • 【Aグループ】
    回生病院、ツカザキ病院、市立札幌病院、国保直営総合病院君津中央病院
  • 【Bグループ】
    徳島県立中央病院、徳島赤十字病院、徳島市民病院、阿南医療センター、徳島健生病院、高松市立みんなの病院、まるがめ医療センター、国立病院機構高知病院、千葉労災病院
準連携施設徳島県立三好病院、徳島県鳴門病院、吉野川医療センター
研修期間4年
募集定員3名/2023年度

-プログラム内容

 専門研修基幹施設である徳島大学病院と、地域の中核病院群および地域医療を担う病院群、計12の研修施設において、それぞれの特徴を活かした眼科研修を行い、日本眼科学会が定めた研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験します。また、常勤がいない関連施設(準連携施設)においては、基幹施設である徳島大学病院の専門研修指導医が非常勤医師として週2~3回勤務しており、一人医長として勤務した場合でも十分な研修が可能です。
 4年間の研修期間中、1年目または2年目を専門研修基幹施設(徳島大学病院)で研修します。徳島大学病院以外の研修では、AまたはBグループの病院群のいずれかで研修を行います。Aグループの病院群は症例数が豊富で、救急疾患も多く扱う病院群です。徳島大学病院では、希少疾患や難病を経験し、内眼手術の件数、指導医も多いのでこの期間に手術手技の基本を習得します。3年目以降はAグループ、Bグループ、場合によっては徳島大学病院や準連携施設で研修します。Aグループを選べば、やや高度な手術をより多く経験することが可能になります。Bグループを選べば、common diseaseをより多く経験することができます。徳島大学病院を選べば、眼科内のより専門領域に特化した研修が可能となります。A,Bグループの病院に勤務しながら、地方大学の社会人大学院に進学し、診療・研修を行いながら研究を行うことも可能です。
 専攻医の希望になるべく沿ったプログラムを構築しますが、いずれのコースを選んでも最終的に研修到達目標に達することができるようにローテーションを調整します。また、専攻医間で格差がつかないような工夫もします。

【研修の流れ】

-大学院

 大学院進学を希望する人には、後期研修2年目以降の入学を勧めています。まず臨床を経験してもらい(徳島大学病院)、眼科学がどのようなものか理解してもらうと同時に、関連施設での非常勤勤務が可能な力を付けてもらうためです。研究テーマによって眼科内(臨床研究)もしくは他の基礎の研究室、東京都医学総合研究所などで研究を行いますが、今まですぐれた研究論文を発表しています。
 社会人大学院生として、関連病院で勤務を続けながら研究を続けることもできます。

-徳島県の地域特別枠卒業者の専門研修について

徳島県地域医療支援センター

 地域特別枠医師は9年間の業務従事期間があります。3群病院の勤務については3年目~6年目の間に最低1年間かつ3~9年目に最低3年間の勤務が定められています。徳島大学病院は2群、徳島県立中央病院、徳島市民病院、阿南医療センターが1群、徳島県立三好病院が3群病院に該当します。通常であれば、眼科専門研修は3~6年目の4年間終了後、7年目以降に専門医試験を受けることになりますが、3群病院従事期間に研修期間がかぶります。三好病院は大学の指導医が非常勤として毎週外来診療や手術のためにほぼ毎日行っており、4年目に出向しても専門研修に支障をきたすことはありません。また、徳島県地域医療支援センターと協議を行い先に4年間の研修期間を終えてから3群病院勤務を開始することも可能です。

女性医師・診療支援医師

 眼科には女性医師が多く在籍しています。徳島大学病院には女性医師復職支援制度があり、眼科でもこのプログラムを利用しながら復職した女性医師がたくさんいます。勤務時間や日数などフレキシブルな勤務体制が可能です。出産・育児と医師の両立で悩む方に対しても、本人の希望に応じてサポートを行っています。
 「医師を続けたいけど家庭のことはできるだろうか?」そんな疑問に眼科女性医師がいつでも答えますので、気軽にご相談ください。

-女性医師復職支援

【徳島大学病院女性医師キャリア形成支援】
https://www.tokushima-hosp.jp/recruit/female_work_support.html

 妊娠、出産、育児等のために医療現場を離れた女性医師の医療現場復帰を円滑に進めるとともに、医師不足解消に繋げる方策として1週間の勤務を働きやすい時間に設定することが可能なパート医師として雇用する制度です。

-診療支援医師の働き方

 個別に相談しながら決めていきます。

  • 眼科領域全般に対する外来診療を担当できます。
  • 手術助手やレーザーなどの手術の術者ができます。
  • 希望者は医局での抄読会や症例検討会や、学会へ参加できます。

研修医の一週間

午前外来手術総回診
外来
外来手術
午後外来
病棟
手術外来、病棟
医局会
豚眼実習
外来
病棟
手術

 火曜、金曜が手術日で、他の日は外来や病棟回診、外勤日があります。
 眼科では、上級医との二診制システムで、1年目から外来担当医になって実践をつみます。また外来から入院まで一貫して主治医を担当することで治療への理解を深めます。
 毎週水曜には症例検討会、抄読会があり、月1回の網膜画像カンファ、緑内障若手勉強会、斜弱カンファetc.…若手が勉強できる場がたくさんあります。
 毎週 眼科医局にて若手医師で豚眼を使った手術練習をしています。眼科に興味のある研修医の先生はぜひご参加ください。

先輩医師の声

後期研修医の声

田原裕子先生(入局1年目)

 眼科に入局して一年が経とうとしています。眼科は専門的で特殊な診察技術や検査が必要で、入局当初はわからないことだらけでした。しかし、それぞれの分野の専門の先生方が丁寧に指導してくださり、少しずつですが、いろいろなことができるようになってきました。
 1年目から手術・外来・病棟をすべて経験でき、自分でできることが日に日に増えていくことは、とても達成感ややりがいがあり、眼科の魅力だと思います。また、徳島大学の眼科の先生はみなさんとても優しく、雰囲気が良いことが入局の後押しとなりました。みなさんもぜひ眼科をまわってみてください♪

三﨑貴文先生(入局2年目)

 後期研修2年目の三崎です。
 徳島大学眼科は入局1年目から自分で外来診察を行い、手術の際には早くから部分執刀をさせてもらえる点が大きな特徴だと思います。私は外来診察が好きなので初めから外来診察を行えるのは魅力的で、かつ上の先生との2診制のため分からない事があればすぐに復習が出来てとても勉強になっています。
 入局当初は手術にあまり興味がなく、ほどほどで良いと思っていましたが実際に自分が執刀してみると、やり切れた時の達成感やもっと上手くなりたいという気持ちも湧いてきて意外と楽しいと感じるようになってきました。手術に抵抗があって眼科を悩んでいる人もいると思いますが、手術を行わない眼科医も多くいるので一度経験してみても良いのではと思っています。
 学生時代、初期研修とあまり関わることのない科ですが、ぜひ興味を持って覗いてみてください。

近藤広宗先生(入局3年目)

 みなさんはじめまして。2020年度入局の近藤広宗と申します。未曾有のコロナ禍とともに眼科医人生を歩み始めまして、はやいもので3年が経とうとしています。入局3年目の立場からこれまでを振り返った時に当院ならではの教育体制が充実した研修生活の要因になっていると思います。
 当科では二診制をとっているため1年目から積極的に外来診療にかかわることができました。はじめはたった一人の患者を診察することでさえかなりの時間を要しましたが、分からないながらにも指導医のサポートをうけつつ仕事をこなしていくなかで一日一日自然と力をつけることができた気がします。さらに外来初診で担当した患者が入院となった場合には同一患者のその後の病棟業務や手術にかかわることができるのも当科の大きな魅力です。
 疾患を断片的にみるのではなく、担当患者は入院手術や退院後の外来フォローまで包括して経過をおうことができます。実際に初診ではじめて担当した患者が治療により改善していく流れを経験できるので疾患治療の学びの場になったことはもちろん、患者との信頼関係構築にもつながります。はじめて外来で出会った患者が自らの手術や治療で視機能が改善し喜んでいる姿を見ると特に眼科医としてのやりがいを感じます。
 少しでも医局に興味を持っていただいた方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。

関連病院での経験

山田将之先生

 徳島大学の眼科に入局し、最初の2年間は大学病院で眼科診療にあたり、その後は市中病院の眼科で2年半勤務しました。
 市中病院では多くの症例を上司と相談しながら、あるときは自分の方針で治療を行い、手術に関しては白内障手術を含め、最初の2年間での大学病院勤務時よりも多くの手術を経験しました。症例に対する判断能力や、簡単な手術の中ではありますが手術の技術は大きく上昇したと実感しました。
 市中病院勤務の2年半の間である程度眼科医として成長することができ、現在は大学病院に戻り、市中病院での経験を活かして日々の診療にあたっています。

関連病院と社会人大学院の両立

南佳佑先生(入局4年目、大学院2年)

 徳島大学病院眼科へ入局してから2年後に関連病院へ転勤し、それと同時に社会人大学院へも入学しました。当医局では東京などの関連研究施設で研究業務に勤しむことも可能です。
 私の場合は手術が好きで眼科を選んだということもあったので、関連病院で常勤医をしながら大学院生をする道を選びました。コロナ禍ということもあり、大学院授業のほとんどがリモートで行われるため自宅や勤務病院で単位取得も可能です。臨床業務と研究業務の両立は大変そうという印象を持たれるかもしれませんが、隙間時間を利用して研究業務をしているためプライベートの時間も保ったまま日々過ごしております。
 関連病院や社会人大学院に関して、もしくはそれ以外についても聞きたい事などありましたら一度当医局お尋ねください。

学外での研究

佐埜弘樹先生(徳島赤十字病院 眼科副部長)

 私は徳島大学を卒業後、同大学で初期研修をした後に入局しました。その後徳島大学病院で3年半勤務したのちに大学院にはいり、東京都医学総合研究所の視覚病態プロジェクトに国内留学をしました。
 それまで基礎研究に携わっていなかったので不安も大きかったですが、すぐに払拭されました。プロジェクトリーダーの原田先生をはじめ熟練の研究者の方々が揃っている一方、他大学の若手医師や理学部の学生さんも在籍しており、和気あいあいと研究に取り組むことができました。
 研究は緑内障モデルマウスを用いた研究にくわえ、糖尿病網膜症の硝子体液や増殖膜に関する研究を行いました。1年間という短期間でしたが、それぞれ論文化することができました。研究を通して物事を多角的に見る力が身に付き、臨床においてもその力を役立てられていると思います。
 研究もさることながら、他大学の素晴らしい仲間に出会えたことも学外研究の大きな財産です。徳島に戻って数年たったいまでも連絡をとり、学会等の際には必ず集まる関係を築けました。
 新しい環境に行くのには勇気がいりますが、得られることも多々あります。興味のある方はぜひ積極的に飛び込んでみましょう!

専門外来を担当するまでの道のり

仁木昌徳先生

 2年間の基礎研究を終え、その後に3年6ヶ月の臨床経験を経て、入局9年目で角膜・網膜専門外来を週1回で開始することになりました。自分自身で専門外来を担当するまでには、各専門の先生方に時間外の緊急手術も含めて数多く指導していただいたり、外来診療において自分の方針で悩んだ時には助言をいただいたりと、手厚いサポートの上で専門外来を担当するまでに至りました。
 徳島大学では自分の専門外の分野に関しても、向上心があればいくらでも知識を習得できる環境だと思います。現在は週2回の専門外来と、自分の専門以外の先輩医師の予診も担当させていただいており、充実した日々を過ごしております。

先輩ママ医師の言葉

藤本智子先生

 日中は外来や手術をバリバリこなし、定時には帰宅する、という格好良いママ女医の先輩方がたくさんいらっしゃいます。
 子育て中でも仕事が続けられるように、勤務形態など意見を聞いていただけるので有り難いです。

篠原輝実先生

 入局9年目です。2児の母として常勤で働いています。長男の時は1年、次男の時は1年2ヶ月ほどお休みをいただきました。そんなに長期に全く診療しないと、眼底が見えなくならないか不安でしたが、産後3−4ヵ月ころから週一回の外勤に行き自分のペースで働いていました。また、その間に専門医試験の勉強を頑張りました。
 復帰後は家事と仕事であっという間に一日が終わり、自分の時間がなかなかとれません。その中でも毎日何とかやり過ごせているのは、共働きの主人と保育園の送り迎えや家事を分担したり、お互いの両親に頼ったり、周りのサポートがかかせません。
 医局では医師としても、子育ての経験者としても先輩の先生方にアドバイスをいただいたり、時には早く帰らせていただいたりと、あたたかい医局の雰囲気にとても助けられます。つわりで何度も気分が悪くなって手術の顕微鏡をのぞけなくなったときもまわりの先生がさっと代わってくれ、大変ありがたかったです。同じような子育て中の先生と育児の大変さや喜びについておしゃべりできるのも励みになり、楽しい時間になっています。

山中千尋先生

 眼科医14年目です。初期研修後、徳島大学眼科に入局しました。入局時にはすでに第1子の子育て中であったため、人事異動の際には通勤可能範囲にしていただくよう配慮していただきました。家事は分業で緊急オペや勉強で遅くなる時は家族のサポートがありました。大学病院勤務中に第2子を妊娠し、出産後は1年間診療支援医師として週2回外来診療を行い感覚が鈍らないようにしていました。自分が常勤から非常勤になったことで同僚には迷惑をかけたとは思いますが、ちょうど上の子供が小学校入学のタイミングだったため環境の変化にゆっくり付き合ってあげることができてとてもよかったと思います。本当に眼科の医局員には感謝です。
 その後は眼科医師が複数名勤務している県内の関連病院に常勤医師として勤務しました。その病院では未就学児を持つ女性医師の宿日直免除体制が整っており、私も希望させていただきました。眼科医師が複数名勤務のため交代制で時間給をとることも可能で、小学校の参観や個人懇談に出向くこともできました。  専門医を取得し大学病院の常勤として戻ってからは、専門グループに所属し、後輩の育成や学生や研修医の教育などを積極的に行っています。
 女性医師の出産・育児の年齢と、手術や診療技術の成長過程はどうしても重なってしまうものです。それぞれ家庭環境などサポート体制は異なるでしょうが、せっかく成長過程にある技術を途中で諦めずに、どんな形でもすべての女性医師に医師を続けていただきたいと思っています。

先輩パパ医師の言葉

谷彰浩先生

 2021年5月パパになりました。我が家は共働きなので、家事、子供に関してママの負担は大きいと思います。できるだけ家事、子供の世話に関わっていきたいので、QOLの高い眼科は仕事をしながら家庭と積極的に関わりたい方に向いていると思います。ママの手を借りずには何にもできないのに、パパが家事や子供の面倒を見ることによって、ママは二人の子供の面倒をみる羽目になるのですが…。仕事も家事も少しずつ少しずつできるようになれればと精進しております。

仙波賢太郎先生

 眼科医13年目です。5歳と0歳の子供がおり、現時点で妻は育休中です。
 網膜硝子体が専門であり年間150件以上の硝子体手術をはじめ多くの手術を執刀しているため比較的多忙な方かと思います。
 その様な状態でも幼稚園への送り迎えは欠かさず出来ていますし、家事や育児の多くを担っております。休日もしっかりこどもと遊ぶことが出来ていますので子育てを行う環境として徳島大学病院は不足ないものと言えます。 これからも仕事と家庭を両立させつつ頑張っていきたいと思います。

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