徳島大学大学院 医歯薬学研究部 眼科学分野

教授挨拶

 徳島大学眼科学分野は四国では最も古くに開設され、昭和18年に徳島県立徳島医学専門学校として設立されてからこれまで約80年余りに及ぶ歴史を有し、同窓会の会員数も200名を超える伝統ある教室です。四国全域に関連病院を有し地域医療の中核であるとともに、エジプトやモンゴルなど海外からの留学生を受け入れ、ネパールやモザンビークなどへの国際医療援助にも積極的に取り組み、世界に向けて最新の医学情報を発信しております。
 教室員一同、患者さんのための思いやりに満ちた診療を心がけ、常に学術的な疑問・発想を抱きながら日常診療にあたり、緻密な臨床経験に裏打ちされた研究・患者さんに還元できる研究を大切にして日々努力しております。
 また、若い教室員も熱心に診療にあたっており、臨床診断や手術手技の習得に貪欲かつ非常に積極的です。

 人間は外界からの情報の80%を視覚から得ているといわれております。患者さんの視力回復の喜び・感激こそが我々眼科医のモチベーションの源泉です。また、高齢化社会、QOL(生活の質)がクローズアップされる中、眼科学は患者さんの増加等これまで以上に重要性を増すことは間違いないと思われます。
 徳島大学眼科では眼科学に興味があり、活発な人材を必要としております。徳島県は人口が70万人と少なく臨床の業務量は他大学と比較して多くはありません。しかし、その分、若い先生方にとっては腰を落ち着けて、しっかり確実に研修を進めてゆくことができます。実際、大都市圏の他大学から徳島大学に移籍してきた先生は、当方の若手医師に対する教育水準が高いのに驚いております。都会の大学病院では中堅の先生方が臨床の業務をこなすのに汲々となってしまい、若手医師の教育にたっぷり時間を取ることができないようですが、当方では各専門外来のカンファレンスや若手医師執刀の手術前後の検討会に加え、臨床診断能力・手術手技の向上が目覚ましく早くから緑内障手術や硝子体手術を執刀する先生も多くおります。ぜひ、徳島大学眼科で眼科研修を行い、我々とともに診療・研究・教育すべてにおいて活気あふれる教室を作ってゆきましょう。

徳島大学大学院医歯薬学研究部眼科学分野 教授
三田村 佳典(みたむら よしのり)

Profile image
徳島大学大学院医歯薬学研究部眼科学分野
教授
専門領域 網膜硝子体疾患、糖尿病網膜症、黄斑疾患
経歴 1987年 北海道大学医学部医学科卒業
1987年 北海道大学医学部附属病院眼科医員(研修医)
1989年 市立釧路総合病院眼科 医員
1990年 北海道大学医学部附属病院眼科医員
1993年 富良野協会病院眼科 医長
1994年 北海道大学医学部附属病院眼科医員
1995年 国立札幌病院眼科 医師
1996年 東邦大学医学部付属佐倉病院眼科助手
2001年 札幌医科大学医学部眼科学講座講師
2005年 文部科学省・海外先進教育研究実践支援プログラム
(University of Southern California, Doheny Eye Institute)
(Cleveland Clinic, Cole Eye Institute)
2006年 千葉大学大学院医学研究院眼科学准教授
2010年 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部眼科学分野教授
所属学会 日本眼科学会
American Academy of Ophthalmology (AAO)
Association for Research in Vision and Ophthalmology (ARVO)
日本眼科手術学会
日本糖尿病眼学会
日本網膜硝子体学会
資格 日本眼科学会指導医・専門医
網膜硝子体学会PDT認定医
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